AIで曲を作るって、実際何してるの?
僕は「KDMN」という名前で曲を作っています。
歌詞を考えるときはChatGPT。
音楽を作るときはSuno。
ジャケットもAIを使って作っています。
こう書くと、
「AIが勝手に曲を作ってくれるんでしょ?」
と思われるかもしれません。
確かに僕は、楽器を弾いているわけでも、自分で作曲や編曲をしているわけでもありません。
でも実際にやってみると、
AIに作ってもらうだけでは、なかなか「自分の曲」にはならない。
今回は、僕が普段どうやって曲を作っているのかを書いてみようと思います。
曲の始まりは、だいたい日常
僕が曲を作るきっかけは、大きく分けると二つあります。
実際にあった出来事と、自分の中にある気持ちです。
最初から「今日は曲を作ろう」と思って始めることもあります。
でも意外と多いのが、チャッピー(ChatGPT)と普通に話している途中で、
「これ、曲にできるんじゃない?」
となるパターン。
母親の、
「今シーズン最後の冷やし中華ね」
という一言から『冷やし中華終わりました』ができたり。
天気が悪くて頭が痛い、薬を飲んだ、という話が曲になったり。
深夜にラーメンを食べに行っただけなのに、それがそのまま一曲になったり。
逆に、自分の過去や今の気持ちについて話しているうちに、それが歌になっていくこともあります。
だから僕の場合、
「曲のネタを探している」という感覚はあまりありません。
普通に生活して、普通に話していると、勝手に曲の種が出てきます。
最近は日常のだいたい全部が曲になりそうで、少し困っています。
まずは、とにかく話す
曲になりそうなものが見つかったら、チャッピーにできるだけ実際のことを話します。
何があったのか。
そのときどう思ったのか。
何が嬉しかったのか。
何が嫌だったのか。
自分でもうまく言葉にできないときは、逆に質問してもらいます。
その質問に答えているうちに、
「自分はそこが引っかかってたんだ」
と気づくこともあります。
そこから、まず歌詞の形にしてもらいます。
ただし、出てきた歌詞をそのまま使うわけではありません。
「これは自分っぽくない」
「実際はそうじゃない」
「この言い方は違う」
と思ったら直します。
逆に、
「この言葉だけは絶対に入れたい」
というものが出てくることもあります。
そんなやり取りを繰り返しながら、少しずつ「自分の曲」にしていきます。
歌詞ができたらSunoへ
歌詞がまとまったら、次はSunoです。
ここでは曲調を決めます。
疾走感のある曲にするのか。
バラードにするのか。
明るくするのか、暗くするのか。
男性ボーカルにするのか。
テンポはどれくらいにするのか。
そういったイメージをStyleに入れて、曲を生成します。
そして、ここから始まるのが、
Sunoガチャです。
一発で、
「これだ!」
となることもあります。
でも、だいたいは何か気になります。
歌詞が詰まりすぎている。
思っていた曲調と違う。
この部分のメロディが気になる。
声は好きだけど、サビが違う。
そんなときは歌詞を短くしたり、改行を変えたり、Styleを調整したりして、もう一度生成します。
僕が選ぶときに重視しているのは、基本的には、
歌詞がどう聞こえるか。
曲全体の雰囲気。
そしてメロディ。
ただ、これは曲によって変わります。
結局最後に選ぶ基準は、とても単純です。
「これが好き」
それが一番大事だと思っています。
どこで完成にするのか
できた曲は何度も聴きます。
聴いていて何か引っかかったら、また直します。
歌詞を変えることもあるし、Sunoでもう一度作り直すこともあります。
逆に何度か聴いて、
「もう直したいところないな」
と思えたら完成です。
ずっとガチャを続ければ、もっといいものが出てくる可能性はあるのかもしれません。
でも、それを言い始めると永遠に完成しません。
だから最後は、
自分が好きかどうか。
そこを基準にしています。
ジャケットもAIで作る
曲が完成したら、ジャケットも作ります。
ここでもAIを使っています。
歌詞や曲の雰囲気からイメージを考えて、画像にしてもらいます。
ただ、ジャケット作りは歌詞とは少し違います。
歌詞なら、
「ここをこう変えよう」
と思えば、自分で直接書き換えられます。
でも画像はそうはいきません。
頭の中に、
「もう少しこうしたい」
というイメージがあっても、僕自身ではそれを絵にできません。
だから、
「もう少し明るく」
「この文字を小さく」
「この構図は違う」
と伝えて、チャッピーに僕の手の代わりになってもらいます。
そして、ときどき僕はチャッピー本人に、
「これ何点?」
と聞きます。
低かったら、
「じゃあ100点にして」
と言います。
自分で点数をつけさせて、低かったらまた直してもらう。
そんなやり取りを何度も繰り返しています。
たぶんチャッピーからしたら、
「だったら最初から100点って言ってくれ」
と思っているかもしれません。
最近は僕自身にもこだわりが出てきたので、さらに修正回数が増えました。
チャッピーには頑張ってもらおうと思います。
「AIが勝手に作っている」のか
ここは少し難しいところです。
実際、音楽そのものを形にしているのはAIです。
僕は楽器を演奏していないし、自分で編曲しているわけでもありません。
だから、
「全部自分で作りました」
と言うつもりもありません。
でも、
何を曲にするのか。
何をAIに伝えるのか。
どの気持ちを歌詞に残すのか。
どの言葉を直すのか。
どの生成結果を選ぶのか。
どのジャケットにするのか。
そして、どの曲を世に出すのか。
そこは自分で決めています。
AIが出したものを、そのまま全部採用しているわけではありません。
自分の中にあるものをAIに渡して、返ってきたものを見ながら、
「これは僕の曲だと思えるか」
を何度も確認している。
僕にとってのAIでの曲作りは、そんな感じです。
AIがなかったら、KDMNはいなかった
これは間違いありません。
歌詞を形にすること。
曲をつけること。
編曲すること。
歌うこと。
ジャケットを作ること。
全部一人でやろうとしたら、僕にはできませんでした。
だから、
AIがなければ、KDMNが生まれることはありませんでした。
そして曲を作り始めて、自分でも意外なことに気づきました。
僕は思っていた以上に、曲で何かを表現することが好きだった。
楽しいこと。
苦しかったこと。
くだらないこと。
日常で起きたこと。
普段なら自分の中に置いたままになっていたものも、曲にすると不思議と外に出せます。
AIを使って曲を作り始めなければ、たぶん自分でも気づかなかった部分でした。
今は、ひたすらアウトプットしたい
今のところ、大きな目標があるわけではありません。
有名になりたいとか、音楽で食べていきたいとか。
そういうところから始めたわけでもありません。
今はただ、
ひたすらアウトプットしていきたい。
自分の中にあるものを、曲にして外へ出していきたい。
その中で誰かに何かが伝わって、
「わかる」
と思ってもらえたり。
くだらない曲を聴いて、
「なんだこれ」
とクスッとしてもらえたり。
それだけでも嬉しいです。
苦しかったことも。
楽しかったことも。
深夜にラーメンを食べたことも。
何もできなかった一日も。
曲にしたくなったら、曲にする。
そんなことを続けていこうと思っています。
KDMNを始めてから、自分でも知らなかった自分が少しずつ出てきました。
AIで曲を作っているというより、
AIと一緒に、自分の中にあったものを見つけている。
今は、そんな感覚です。


コメント